交遊通信録: カルメン・マキ ライブ

K・Tさん。 インフル直しなさいよ。お大事に
  
カルメン・マキ ライブ に行きました。
 
カルメン・マキ ライブ。1月9日(土)、外苑前のライブ・ハウス「Z.imajine」。19:00会場、19:30開演。
60年近い付き合い(つまり幼なじみ以来)のデザイナーを誘ったが、新型インフルでダウン中。独りで出かけた。
40席そこそこの席は6割程度の入り。
根強いファンなのか最前列に陣取った数人の会話を、開演までの20分間 聞いていた。
東京近郊だが遠方から来たこと、年食った青年は「画家」であること、東京近辺での
ライブは欠かさず来ていること、OZ以降の詳しい経歴を語っていた。中身の記憶は曖昧なので、
コアなファンがブログで語っているのを拝借する。 
 
『69年に「時には母のない子のように」を大ヒットさせるも、
 アイドルの地位を捨ててロック・ヴォーカリストに転身し、
 一時代を築き上げ、現在ではJAZZや、ピアノをバックに詩の朗読という新たなジャンルにも挑戦され、
 進化し続けている女性スーパーヴォーカリスト<カルメン・マキさん>。
 マキさんのことは80年代のメタルブーム時にジョージ吾妻さん率いる<5X>のヴォーカリストとして
 活躍されていたことしか知らなかったのですが、
 数年前に友人にマキさんの素晴らしさを教えてもらって、
 改めてBlues Creationやマキ&OZ、そして最近のソロアルバム等を聴いて
 すっかりその類まれなる歌唱力に惹かれてしまったんです。
 そして2007年4月にはじめてライブを観にいってめっちゃ感動したんですよね。
 その後何度かライブに足を運んだんですけど、ここのところご無沙汰しておりました。
 そんなときにこのブログ用にBluse Creationのアルバムを聴いて再びマキさんの歌が聴きたくなって、
 近くで行われるライブの機会を待っていました。
 するとたまにおじゃまするJAZZスポットのスケジュール表にマキさんのお名前を見つけて速攻予約。
 当日を楽しみにしていました。』  なるほど・・・・。
 
57歳に相応しい風貌で現れたカルメン・マキは堂々としていた。
のっけからその歌唱力に脱帽。天性のものなのか、ホントに上手い。
声が出ない、声量が足りない、かすれる、はずす、うわずる・・・など全く無い。
奥から響く声は、40年前とは違う身体を得てそこを通って巾と艶とリキがあり、
それこそ人生の喜怒哀楽の味と香りを得て、ゆるぎなく主張しているのだ。何を?
それは、40年唄い続けてきた「おんなカルメン・マキ」のいわば到達点だ。圧倒された。
青年画家とお友達になってマキの「追っかけ」になろうかな・・・・。
購入したCDにも入っている『にぎわい』(曲:かまやつ ひろし、詩:浅川マキ)は覚え易く耳ざわりのよい歌だ。覚えよう。
最後に唄った歌、仲間の若いヴァイオリニスト: きた・なおきさん(?うろ覚え)の作曲だという 『ありがたき不幸せ』、
これが中々の名曲で、ふと、あがた森魚を思い出す。
音階が宙空を不安定に泳いで、ぼくらには唄い辛い曲だと思うが、傑作だと思う。
マキさんの紹介では、この きた・なおき さんは「大の啄木ファン」だそうで 「なるほど・・・」 です。
40年ぶりに再会したマドンナが、期待に違わずオーラを放っていた・・・・・・そんな気分でした。
ミーハーとしては、購入CDにサインをもらいました。お宝にします。         
右は、伝説のロック・バンド 『カルメン・マキ&OZ』(75年前後)当時の彼女。後年、「早すぎたロッカー」とも呼ばれたという。 
OZ時代のライブより  『空へ』:http://www.youtube.com/watch?v=d9JyELDnLNk&feature=related
彼女の中に棲む、ユーラシア大陸の西の果てのその先の島:アイルランド、東の果ての島:ジパング、そして流浪の民:ユダヤ・・・、
予定調和の演歌にも、甘いフォークにも納まり切ることのないカルメン・マキの世界。充たされることなく彷徨しただろうか・・・?                                              自己表現としては、音楽ならロックが一番近いかな・・・そうだったんだろう。          
最近、朗読を始めているというのも分かる気がするのだ。

                                                     

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購入したCD『ペルソナ』(ジパング・プロ)には、
『にぎわい』や朗読とともに、初出から40年後に唄う
『戦争は知らない』が入っていた。
味わい深い。

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