つぶやき: 『愚か者』(1987年)誕生譚。

昨年末、NHK「SONGS」伊集院静&近藤真彦対談より。
近藤のファンではないし伊集院の妙に「男の・大人の」美学云々連呼の言辞も、ワシが女々しい(これ差別的使用ではなく、ある親愛に根差した言葉)からか好きではない。
が、ここで伊集院が言った『背伸びして遠くを視なよ』には、最早背伸びするにも爪先立が3秒と続かないかもしれない身にもズシンと来た。かつてワシを含む周りがそうやって「遠くを」視ようとした日々と稚拙の先にあったはずの意味と価値を、例えば今、安倍政権を終わらせよう・安保法制を葬ろうと語り行動する若者と共有したい。

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SONGS近藤正彦~伊集院静1-thumb-400x224-96754[1]

(2015年12月11日 [NHK ONLINE] SONGS 367回 より)
近藤は80年のデビュー曲「スニーカーぶる~す」のカップリング曲「ホンモク・ラット」で初めて伊集院氏の歌詞に出会った。4枚目のシングル「ギンギラギンにさりげなく」で硬派な魅力でレコード大賞最優秀新人賞を獲得。この年の新人賞を総なめにすると、紅白歌合戦にも初出場した。近藤は「ギンギラギンを歌ったころから小学生、中学生、おじいさん、おばあさんから“マッチ”と呼ばれるようになった」と、この頃から国民的アイドルに成長したことを話した。
しかし、17歳で頂点に立った近藤は、20歳でアイドルとしてやっていけるのかと、さらに同時期に母親が交通事故にあい芸能人生に悩んでいた。そんな時に誕生したのが87年に発表した『愚か者』だったと話すと、「大人の酔っ払いの歌を歌わせてくれたのが嬉しかった」と当時の想いを打ち明けた。「(当時)22の僕には早いけど、『背伸びして遠くを視なよ』という(伊集院氏の)メッセージだったのですね」と納得していた。

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