たそがれ映画談義: 山田洋次新作『家族はつらいよ』

『男はつらいよ』の間に撮った1970年『家族』は秀逸だった。
以来、寅さんシリーズ最終作1995年『寅次郎 紅の花』までの25年間の9本を含め、寅さんシリーズ以外の作品もそれぞれ高く評価されている。
中でも『家族』『幸福の黄色いハンカチ』『ダウンタウン・ヒーローズ』は
ワシが大好きな映画だ。
小百合さんの圧倒的な神話的個性を超えられなかった『母べえ』『おとうと』以降は『小さいおうち』の松たか子が光ってはいたが・・・。
間もなく公開の『家族はつらいよ』、どうだろう?
4月、「アジール 空堀」で、熊沢誠先生が『山田洋次の軌跡』と題して鋭く語られるはずだが、実に楽しみだ。

つらいよ家族は

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『家族』(1970年)『故郷』(1972年)『同胞』(1975年)
『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)『遙かなる山の呼び声』(1980年)
『キネマの天地』(1986年)『ダウンタウン・ヒーローズ』(1988年)
『息子』(1991年)『学校』(1993年)『学校II』(1996年)
『虹をつかむ男』(1996年)『虹をつかむ男 南国奮斗篇』(1997年)
『学校III』(1998年)『十五才 学校IV』(2000年)
『たそがれ清兵衛』(2002年)『隠し剣 鬼の爪』(2004年)
『武士の一分』(2006年)『母べえ』(2008年)
『おとうと』(2010年) 『東京家族』(2013年)
『小さいおうち』(2014年)『母と暮せば』(2015年)
『家族はつらいよ』(2016年)

因みに、寅さんでは『寅次郎 忘れな草』のリリーさん(浅丘ルリ子)は最高のマドンナでしたね。あれ一作で、あとは「行方知れず」でよかったんやけど。

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