「論評に値せず!」と捨て置けるほど微勢力ではない。

論評に値しない!と多くの人が呆れている。維新の会橋下共同代表の最近の言動だ。                                                                                          右翼中校生程度の歴史認識に基づく浅識が、彼の場合「自己切開」「自国史検証」の自省的スタンスを欠いている為、どんどん肥大化して行く。                                                                                                                                                                    元々、発言する度に「調べもせず浅い情報と雰囲気で」思い込み内容を「事実」のように強い口調で言うので、次回には前回内容を一層強固に主張するしか道がない。そういうエンドレスのサイクルに入っていたのだ。その構図がとうとう政権党のカッコ付きの民主主義者や友党から「論評に値しない」と言い切られる事態に至った。

昨夏「橋下政治の本質」を、ぼくは「公的事業の一層の民営化・教育や福祉の場を競争一色に・効率化と言う名の「公」事業切捨て・その必然としての公務員労働叩き・新自由主義とナショナリズム」を「度し難い幼児性・独善性に基づく攻撃性と懲罰主義で強行する圧政」と、規定した文をブログアップした。                                                                                                                              今回、その幼児性・独善性・攻撃性は、奇妙な被害者意識とそれこそ自虐史観に立って「欧米も同じことをしたのに、日本だけが世界から非難されている」と展開される。「おかあちゃん、ボクだけが非難されるよ」と訴える狼少年虐めっ子の言い分のようだ。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   そういう主張こそが、「日本だけが世界から非難される」根拠なのだという構図が何故解らないのだろう・・・。                                                                                                                                                                                                                 従軍慰安婦問題・沖縄植民地観・侵略の定義・歴史認識・沖縄集団強制死に軍関与は無い・君が代斉唱強制・公務員バッシング・権利剥奪・教育の場の競争と強権統制・改憲・・・・                                                                                                                                                                                                それらは根が一つの事だとよく解る。それらは、やはり、別々にことではないのだ。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     そこを市民が理解できるように発信してくれたのだ、と橋下の「反面教師」振りを語るには、包囲は強固で逆クーデターは進行中だぜ!                                                                                                                                  開いた口塞がらない、言語道断、論評に値しない!で放ってはいけない。若い人に何が・何処が・どう間違っているか、伝えたい。                                                                                                                           

5月20日追記:                                                                                                                         現に朝刊の世論調査報告によれば、橋下発言を「大いに問題がある」とした人は32%、「ある程度問題がある」が43%、合わせて75%が「問題あり」と答えているが、安倍自民の支持率は上がり、参院選比例区投票先を自民とした人は何と49%と空前の数値を示している。                                                                                                                                しかし、日頃の言動や国会答弁に明らかな通り、安倍氏の歴史認識は橋下とほとんど変わらないどころか、一層強固で年季を重ねているのだから、「世論」なるものの二重・三重の屈折はこの国の深層実相か。                                                                橋下氏の妄言は「反面教師」どころか、逆クーデター勢力の「後方援軍」となって受け容れられるのだから「世」は怖い。                                                                                                                                                                                                         

橋下氏に進呈:                                                                                      弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。(弁護士法第一条)

 

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